そんなアバウトすぎる回答が返ってきて、つい苦笑いが零れてしまった。

 天さん、そんなに適当で良いんですかっ……!?

 だけど私がそんな事言っても天さんが聞くはずはないと諦め、私はため息を吐いた。

 そして、トスアップの合図が響いて男子一年と二年の対決が始まる。

 この決勝戦はトーナメント制で、闘う学年は完全ランダム制。

 だから一年と三年が試合になったりすることもあるみたいで、不公平なんだなって思ってしまった。

 それでも天さんや他の皆さんはそれを楽しみにしているらしいから、結局何も言えない。

 確かに、下剋上するのは展開的には面白いと思うけど……それってどうなのかなぁ。

 もしかしたら生徒さんたちからブーイングが来るかもしれないし、何が起こるのか全く分からない。

 そんな事を考え、頭を悩ませている間にも試合は順調に進んでいっている。

 疾風君と皐月君がチームの中心になっていて、ポイントを稼いでいた。

 基本の動きからプロ並みの動きまでを見せていて、観客席からも歓声がたくさん上がる。