最強さんは魔術少女を溺愛したい。④ ~三大勢力の溺愛は急上昇超加速~

 そ、そう言われても、なぁ……。

 気を遣わなくていいと言われたって、告白されて断ってしまったんだから申し訳なく思ってしまう。

 それでも返事を求めてないと言われたのは、凄くありがたかった。

「こんな私に告白してくれて、ありがとうございます。」

 だけど……告白は勇気がいることだと思っているから、お礼は伝えなければならない。

 断った分際で何様というつもりだと言われるかもしれないけど、風羽さんに敬意の気持ちは必要なはず。

 ごめんなさいという気持ちを込めて苦笑交じりに風羽さんを見つめる。

 でもその時、突如こう言われて大きく肩を震わせてしまった。

「神菜……何でそんな悲しそうな顔で、自分自身を下に見てるの?」

「……あはは、やっぱりそう見えますか?」

 確か新さんにも、卑下するなって言われたなぁ……。

 風羽さんにも指摘されるって事は、そう見えてしまうって事だ。

 乾いた笑みのまま淡々と返すと、風羽さんは驚いたように目を見開いた。

 ……まさか風羽さん、気付いた……?

 何かを察したようにはっと驚いていて、風羽さんは震えた唇で口を開いた。