私は、新さんを応援したい……。
その途端、私の祈りが届いたのか新さんがボールを手に取った。
そのまま新さんは速くて軽いタッチでボールを投げ、風羽さんの足元にあてる。
それと同時に、大きな歓声と試合終了の合図が鳴り響いた。
「Anarchy VS Zenith!今年もAnarchyが勝利を掴みましたっ!」
放送委員の人が声高らかにそう言い、体育館内が盛り上がりを見せる。
本当は喜ぶ場所。私が新さんに勝ってほしいって思ったんだから、喜ばないといけないところ。
……なのに、頭がぼんやりしてきて何も考えられない。
魔力風邪の再発かと思い、もう一回かけ直そうと口を開く。
だけど、魔力が少ない状態で抑制魔術をかけたせいか、上手くかけることができなかった。
「では閉会式に移りますので、少しの間だけお待ちください!」
案内放送が流れてきて、本来ならここで生徒会役員として動かなければならない。
でも意識とは逆で、体の力は抵抗なしにどんどん抜けていく。
と、とりあえず、どこか邪魔にならないところに……。
その途端、私の祈りが届いたのか新さんがボールを手に取った。
そのまま新さんは速くて軽いタッチでボールを投げ、風羽さんの足元にあてる。
それと同時に、大きな歓声と試合終了の合図が鳴り響いた。
「Anarchy VS Zenith!今年もAnarchyが勝利を掴みましたっ!」
放送委員の人が声高らかにそう言い、体育館内が盛り上がりを見せる。
本当は喜ぶ場所。私が新さんに勝ってほしいって思ったんだから、喜ばないといけないところ。
……なのに、頭がぼんやりしてきて何も考えられない。
魔力風邪の再発かと思い、もう一回かけ直そうと口を開く。
だけど、魔力が少ない状態で抑制魔術をかけたせいか、上手くかけることができなかった。
「では閉会式に移りますので、少しの間だけお待ちください!」
案内放送が流れてきて、本来ならここで生徒会役員として動かなければならない。
でも意識とは逆で、体の力は抵抗なしにどんどん抜けていく。
と、とりあえず、どこか邪魔にならないところに……。

