だけど天さんたちや他の生徒さん、先生方は平気な顔をしていて驚いてしまう。

 わ、私だけかな……こんなに驚いてるの……。

 そう思うと急に自分が弱く見えてしまい、再びコートに視線を向けた。

 でもその時、私は更に驚くことになってしまった。

 ……え?

「新さんたちだけ……?」

 思わず目を見開いて驚いたのは、コート内の人数が大きく減っていたから。

 コート内にいる人も私の知っている人ばかりで、AnarchyとZenith幹部の皆さんだった。

 い、いつの間に……!?

 私が視線を外したのは数秒だったのに、それだけでもうこれだけ減っている。

 誰がしたのかは分からないけど、ぽかんとしてしまった。

 だけどそうやって驚いている間にもボールは空を飛び交い、接戦へと突入する。

 成生さんにボールが回って、軽いタッチでボールが投げられる。

 成生さんはその間でもファンサを忘れず、女の子たちはメロメロ状態。