最強さんは魔術少女を溺愛したい。④ ~三大勢力の溺愛は急上昇超加速~

「僕だって神々に殺されたくないからね。……神菜、もう帰っても良いよ。」

「わ、分かりました。失礼しますっ……。」

 元宮神菜は手渡された変装セットとやらを身に着け、会長室を出ようとした。

 変装セットをつけた元宮神菜は完全に柊木栞となり、いつもの地味子に戻っている。

 やっぱり空衣が言ってた事は本当だったってことか……。

 疑っていたわけじゃないか、これでようやく信じられる事ができた。

 元宮神菜と柊木栞が、完全なる同一人物だという事が。

 つまり、手の届く範囲に元宮神菜がいるというわけだ。

「元宮、新のとこまで送る。」

 俺は帰ろうとしている元宮神菜に声をかけ、会長室を後にする。

 空衣は俺と元宮神菜を会長室から出すと、意味深な笑みを浮かべながら会長室の扉を閉めた。

 そのせいで今は、生徒会室の中に元宮神菜と二人きりになっている状態。

 だがここでテンパるわけにもいかないと考え、元宮神菜に視線を向けた。

「行くぞ、元宮。」

「……は、はいっ。」

 どうせこの時間だから、新も屋敷から戻ってる頃だろうな。