最強さんは魔術少女を溺愛したい。④ ~三大勢力の溺愛は急上昇超加速~

 空衣は良い顔して近づくから、裏の顔の餌食になった輩は数知れず。

 草薙は俗にいうヤンデレで、執着心と独占欲が強すぎている。

 本当に柊木栞と元宮神菜が同一人物だとしたら、これ以上の面倒事はないだろう。

 危険人物が多い生徒会に放り込まれているという事だから、また問題が起こってもおかしくない。

「と、というか天さん、流石にそろそろ変装セット返してくださいっ!」

 その時、元宮神菜が空衣にそう訴えていた。

 泣きそうな顔をしていて、懇願するようなもの。

 空衣……やっぱり性根が腐ってるな。

 縋るような思いで空衣を見ている元宮神菜に対し、空衣は不敵に笑っている。

 どれだけ性格曲がってんだよ……と思いつつ、元宮神菜に助け船を出す事にした。

「空衣、流石にやり過ぎだろうが。大人しく返してやれ。」

「小鳥遊はつれないな~。まぁ良いよ、神菜の居場所が分かったんだからね。」

 そんな事をぼやきながらも、空衣はポンッと黒いウィッグと大きな眼鏡をその場に出現させた。

 それらを元宮神菜に渡し、こう言い放つ。