「昨日生徒会が休みになったのは、僕が神々にちょっかいを出したからなんだ。そうしたら、まさか告白っていう強行突破に出たとはね。僕も驚きだよ。」

 淡々と告げられた言葉に、私は呆気に取られるほかなかった。

 まさか、天さんが介入していたなんて……。

 ちょっかいを出したって……これ以上は聞かないでおこう。

 それでもどうして、天さんが告白の事を知っているんだろう?

「あの、一つ聞いても……」

「あぁ、やっぱりその瞳はイライラしちゃうなぁ。神々しか見てませんっていう、優しすぎる瞳が。」

 疑問に思った事を聞こうとすると、天さんは被せるようにそう言ってきた。

 その声色がさっきの乱暴な口調の時と同じもので、何も言えなくなってしまう。

 天さん、どうしたんだろう……。

 次から次へと疑問が生まれて、何が何だか分からなくなる。

 頭が混乱して何を尋ねようとしたのかも忘れ、天さんと距離を詰められてしまう。

 その間も、天さんはこの状況を楽しんでいるように笑っていた。

「みんなが神菜に惚れてるっていうの、ちょっとは分かったかも。こんなに面白い人間、他にいないからね。」