その上、天さんは腕を掴んだまま私の隣に座った。

 それにさっきの天さんの言葉、いつもよりも乱暴だったような……。

 ……こ、この人は何がしたいんだろう。

 今の天さんは何と言うか……いつもと確実に様子が違う。

 昨日の、新さんみたいに……。

『お前のことが好きだからだ。』

 ……っ!?

 な、何で今、新さんの言葉、思い出してっ……!

 その瞬間、私の顔に熱が集まり、みるみるうちに真っ赤に染まってしまう。

 天さんはその様子を見てさっきよりも愉快そうに、不敵に微笑みを浮かべた。

「その感じだと……昨日、神々に告白とかされたよね?」

 うっ……どうして天さんはこうも鋭いんだろうか。

 確実に図星を突かれてしまって、何も言えず押し黙る。

 視線を下に下げて天さんから外すと「やっぱりね。」という、全てを見通したような声色が聞こえた。

 えっ?やっぱりって……?

 訳が分からずに、天さんのほうにもう一度視線を戻す。

 だけどそのまま天さんは言葉を続け、微笑みながら私を見据えた。