「いや、まさか季里だけしかいないとは…本当に昨日はビックリしちゃった」


「真凛ちゃんが来る前は結構人数いたんだけど、莉里花先輩からの衝撃発表後は皆、出て行っちゃって…」


あははと、昨日の部活見学をおもいだしながら苦笑いを浮べる私。


「…なるほどね。皆、先輩たちのこと本気で狙ってたってことか…私みたいに鑑賞目的の子って意外と少ないのかしら…」


そう言って考え込む様子の真凛ちゃんは、なんだかんだ、私と合流後、すぐに天文部の先輩と馴染んでいた。


特に、美桜先輩と気があったようで、


「え!?美桜先輩もあのアイドルグループ推しなんですか!?」


「マジ!?葉山ちゃんも??いやーなかなか、マイナーなグループだから知ってる子いなくて、共通の話題嬉しいわ〜」


と、好きなアイドルグループについて熱く語り合っていた。