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ピンポーン、ピンポン。

玲子さんの家に戻った私と充希くんは、急いで玄関先にあるインターホンを鳴らす。

「はーい。どちら様…ってえ?…季里ちゃん!?たしか明日来るって…。それに充希くん…よね?和音の息子の…」

すぐに出てきてくれた玲子さんは、私達の姿を見て目を見開いた。

「玲子さん…!あのっ、颯真くんたちは…!?」

急いで戻ってきたせいで、まだ息が整っていない私は、単刀直入に玲子さんに問いかける。

「…季里ちゃん、知ってたの?颯真が今日ここに来たこと」

「ううん。実は…さっき、玲子さんに会いにここに来たの。その時、偶然颯真くんたちが来てたの見ちゃって…つい、逃げちゃったんだけど」

「そう、だったの…。ごめんなさい…季里ちゃんに何も言ってなくてビックリしたわよね」

少し顔を伏せ、言いにくそうに口ごもる玲子さん。

そんな彼女に対して、私の隣にいた充希くんがおもむろに口を開いた。

「玲子さん、颯真くんから連絡があったこと何で季里に黙ってたの?」