その言葉と共に、口をチロリと舌で舐める仕草をする晴人さんはフェロモンが駄々洩れである。 依里は顔を真っ赤に染め上げて、慌てて顔を逸らす。 「どうしたの、依里?」 「だ、大丈夫です。これから二泊三日も一緒にいるんですから、 今のうちに慣れとかないとですよね」 分かっている。 分かってはいるが、胸のドキドキが治まらない。 「ふぅ…。晴人さんも、少しは手加減してほしいです…」