もうすぐ夏休み。

私は一週間の休みをもらい、晴人さんは三日ほどしか休みを確保できなかった。

働きすぎじゃないかと心配になるのだが、晴人さんは大丈夫と言って笑っている。

「俺には依里がいてくれるし。そばにいてくれるだけで癒されるから」

私にそんな癒し効果はないと思うのだが、晴人さんがそう言ってくれるのは嬉しい。

「夏休みはどこか旅行に行こうか。でも、俺の休みは三日しかないから海外には連れていけないけど…。

国内ならどこにでも連れてってあげられるよ」

後ろを振り向くと、すぐに晴人さんは私のおでこにキスをする。