「で、でも…」 「良いんだよ、依里ちゃんの就職祝いなんだから」 そこまで言われれば、断るのは逆に失礼だろう。 「じゃ、じゃあ、お言葉に甘えて…」 「うん、任せて。依里ちゃん、何にする?」 メニューを見ながら、晴人さんが問うてくる。 「えっと…、あの、晴人さんにお任せしてもいいですか」 「ん、分かった。じゃあこれと、これと…」