「まだ見つからないのか?」 「申し訳ありません。中々足取りがつかめず…」 「金はいくらでも使って構わない。一刻も早く、依里を見つけろ」 「はい」 どこにいるんだ。 「依里…っ、依里っ」 激しい焦燥感が、俺を満たす。 一刻も早くこの腕に抱きとめないと、どうにかなってしまう。