「でも…、辛そうだよ?」 「ほんとうに、なんでもないんです。買い物、ありがとうございました」 「っ、あ、依里っ」 無理やり買い物袋を取って、部屋に入り鍵を閉める。 晴人さんは、ドンドンッとドアを叩いている。 「依里ッ、開けてっ」 それを無視して、寝室に入る。