後ろにいたのは連絡が来ずに私を悩ませていたその人だった。 「…晴人君って、嫉妬深いのね」 「彼女に関してだけは誰にも譲りません。彼女に男を紹介するなんて許しませんよ」 里見さんと晴人さんがコソコソと話している。 「さっ、二人で話そうか依里ちゃん」 いい笑顔で晴人さんが振り向く。 「こっちに個室があるんだ」 手を掴まれて、個室に連れていかれる。