「依里、お待たせ。とりあえず、お粥と果物を買ってきたよ」 「ありがとうございます…」 晴人さんから買い物袋を受け取ろうとするが、サッと避けられる。 「中に入ってもいい?」 「い、いえ。風邪だったらうつすといけないので…」 「それで依里が良くなるなら、俺はかまわないよ」 「でも…」 「依里、こんな時ぐらい俺に甘えて?」