「何ですか?」 「俺が選んだ弁護士を使うことと、何かあったらすぐ俺に言うこと。 じゃないと、心配で仕事も手につかない」 「…分かりました。弁護士を探すのはこれからだったので助かります。 何か困ったことがあったら、甘えさせてもらいますね」 晴人さんの手が優しく頬に触れる。 腫れも引いてきたので、そろそろ外に出ても問題ないだろう。 「依里は、もっと俺に甘えていいんだよ」