こころと玲央は会社ではそんなに口を利かなかった。しかし、仕事が終わるとこころが玲央に目配せをし、それに気づいた玲央は嫌な顔をした。しかし、こころが行くぞと玲央を引っ張るので玲央は仕方なくこころについて行った。かれこれ今週は四日目である。

そんな様子を見た宇賀山はこれはと思い、すぐさま今日も残業している小日向の元へ行き、それを伝えた。小日向は仕事をしながら、「お前はほんと会社のその手の話に耳が早いな」と言った。

しかしまあこれでこころとどうこうならないので小日向は安心した。ひなこは小日向がこころの話をすると、少し機嫌が悪くなるので、小日向はこれを言おうと思った。

宇賀山は「なんか丸く収まったみたいでつまんねぇ」とどうしようもないことを言った。小日向はこいつには本当に呆れるなと思ったのであった。

宇賀山は「そうだ、お前がひなこちゃんと付き合ったってことは俺はひなこちゃんに会えるわけだ」と言い出したので、小日向はなぜそうなったと宇賀山を睨んだ。

宇賀山はそれをスルーして、「今度ダブルデートだな」と言うと、元気にどこかへ行ってしまった。小日向は正直二人きりでデートをしたいと思ったが、なんだかんだ宇賀山の相手を見たことないので気になったのだった。

一方、居酒屋では今日もこころは酔っ払い、相変わらず玲央に絡んでいた。

玲央が「俺、今日は疲れてるからもう帰りたいんだけど」と言うと、こころは「まさかこんな可愛い子を置いて帰ろうとしているんですか!?」と騒いだ。

玲央は「うん」と言うと、こころは「ひどい」と泣き真似をしたが、玲央は取り合わず、二人分の会計をしてとっとと外に出た。

玲央がタクシーを呼ぶと、こころは私もと乗り込んできた。玲央は「付いてくんのかよ」と言うと、こころは「今日はセフレが家にいて帰れないの」と言った。玲央は「お前マジかよ。泊まる気じゃん」と言うと、「え、当たり前じゃん」と得意げに運転手にお金を渡し、玲央の家の前で降りた。

玲央は鍵を開けると、こころが「うわー」と言いながら部屋に入って行った。そして棚を開けると、玲央の部屋着を引っ張り出し、玲央の目の前で着替え始めた。玲央は「お前にはほんと呆れるよ」と言い、それを待ってると、こころの大きい胸が目に入り、すぐに目を逸らした。そこはやはり男なので、見てしまうのは仕方なかった。

こころは着替え終わると、すぐに玲央のベットに行き、寝転がった。玲央は相手をしていられないと自分だけシャワーを浴びてると、こころが勝手に入ってきた。

玲央はさすがにまずいだろと思い、「ちょ、くんなよ」と言うが、こころはすぐにすっぽんぽんになり、玲央のすぐそばに来た。さっき偶然見てしまった大きな胸も今や目の前でたわわと揺れている。

玲央はこころの女らしい体のラインを見て、これは男は理性が飛ぶなと思った。玲央は邪念退散と心で唱えながら髪を洗っていると、「玲央、あんた結構でかそうじゃん」と言い、玲央のものを掴もうとしていたので玲央は「やめろ」と言った。

こころは負けじと、今度は玲央の背中側に回り、ボディソープを玲央と自分につけ、胸を密着させながら玲央を洗った。玲央は背中に当たるこころの胸のせいで、下が反応してしまい、勘弁してくれと思った。こころはそれを見るなり、「興奮してるー」と笑いながら言った。

二人はそんなこんなでお風呂をようやく出ることができた。

玲央はもう付き合いきれないと、こころの奇行を見逃し、さっさとベットに入り寝た。こころはそれを見て、自分も隣に寝ようとベットに入った。そしてこころは玲央に抱きつくとそのまますぐに寝た。

一方の玲央はお風呂の件といい、まだまだ健全な男子なので、眠りにつくことができなかった。そしてついにはその気になってしまうが、こころに抱きつかれてるので、トイレに行くこともできず、そのまま朝を迎えてしまったのだった。