私たちは姉と弟。 姉の私が弟のことを、優介と呼んでも別に普通。 でも、弟が姉のことを彼女みたいに呼び捨てって…… ちょっと嬉しいかも…… いやいや、そんなことは間違っても口にしてはいけない。 心の中で思っても、言葉にして伝えたら見えない何か崩れ壊れてしまいそうで…… 学校に向かう通学路を歩きながら、私は頭の中で考え込んでいた。 高校三年の秋、進路は既に決めている。 でも、その道を進むと。 弟の優介と離ればなれになってしまう……