『………』
ソウ君の言葉に私は素直に頷けずに
いた。
だって、何かが変わっていく気配がする
から。
受け入れてしまったら、どうにかなりそう
で怖かった。
そしたら、ソウ君は仕方なさそうに
溜め息をこぼして、私の腕を掴み、
無理矢理席に着かせる。
それから、小さな子供を宥めるように、
私の名前を呼ぶ。
「王蝶」
『………』
「…彩羽」
小声で何度も呼び掛けてくるから、
流石に無視するのが苦しくなってきた。
泣きたいわけでもないのに、何でか
泣きそうになる。
分かってるよ、私ってガキだよね。
聞き分けもない、こんなことですぐに
拗ねる面倒な子供なんだ。
ソウ君の言葉に私は素直に頷けずに
いた。
だって、何かが変わっていく気配がする
から。
受け入れてしまったら、どうにかなりそう
で怖かった。
そしたら、ソウ君は仕方なさそうに
溜め息をこぼして、私の腕を掴み、
無理矢理席に着かせる。
それから、小さな子供を宥めるように、
私の名前を呼ぶ。
「王蝶」
『………』
「…彩羽」
小声で何度も呼び掛けてくるから、
流石に無視するのが苦しくなってきた。
泣きたいわけでもないのに、何でか
泣きそうになる。
分かってるよ、私ってガキだよね。
聞き分けもない、こんなことですぐに
拗ねる面倒な子供なんだ。



