一期一会。−1−

氷室さんは、表情を硬くして言った。

「壮太さん、仮にも女子中学生を、
 いつもこんなところに呼び出している
 んですか?」

いや、貴方も未成年ですけどね。

…って、私のこと?

いきなり、雰囲気が変わったことに
戸惑う。

…なんか、怒ってる?

「は?急に何だよ。

 説教のつもりか?」

ミカちゃんが持ってきたサワービールを
ソウ君に手渡す。

戸惑いながらも、怒気をまとう氷室さんに
さも当然のように言い返すソウ君。

「女だから、あぶねぇって?

 ここは、何でもありな世界だ。

 常識で縛ってたら何も残んねぇだろ」

おー、名言きた!  

ソウ君ってば、サラッとカッコイイ!

ソウ君の名言を集めて売ろうかな!

きっと、大ヒットだよね?

ミリオンセラーになっちゃうかも!

(それを人は黒歴史と呼ぶことを
 彩羽は知らない)