一期一会。−1−

はぁ~~、やっぱいい男!

すぐにデレッデレになる私は、
どこからどうみても阿呆。

でもいいんだ、ソウ君はカッコいい!

笑顔でソウ君を迎え入れたら、
前に座っていた氷室さんが何でか不満げに
私を見ていた。

「俺と対応違くない?」

どうやら、私の氷室さんへの扱い方が
雑だったことが不服らしい。

『だってソウ君だから』

「何それ」

答えになってない、とぼやく氷室さんを
スルー。

言うまでもない。

ソウ君は私にとって、めちゃくちゃ大切な
人なんだもん。

猫や犬じゃあるまいし、
最近出会ったばかりのひとを、そう簡単に
信じられるわけがない。

それに。

…この世界は、裏切りで満ちているから。