氷室さんは、制服姿ではなく、黒のTシャツ白のパーカーを羽織っていて、ラフな
格好をしていた。

…光り輝く姿は、お変わりのないようで。

席に着いてすぐ、白いパーカーについて、
少し不満そうに呟いていた。

「俺も藍色のパーカーにすればよかった。
 
返り血ついたら、汚れるね」

何の心配をしてるの?

言ってることが怖いので無視しといた。

サイコパ…いや、やめておこう。

汚れるのが嫌なのは理解できるけど、
オソロはやめてほしい。

変な噂を生みかねない。

それには耐えかねる。

…ソウ君遅いな。

待ち合わせ時刻を大幅にすぎても来ない
ソウ君に、心の中でイライラしながらも
氷室さんと暇潰しにスマホでトランプし
ていた。