結論からいうと、氷室さんはストーカー
紛いで、普通に優しい人だった。

「はーい、上がり。

 俺の勝ちね」

『えっ、早っ!ずるいっ!』

「何いってんの?2回勝ってるのに」

ソウ君の計画通り出会った私達は、
再び後日の夜、バー“terrace”で顔を
合わせていた。

というのも、ソウ君からの呼び出しが
あったから来たんだけど、氷室さんも
同じ件&タイミングでやってきたので
テーブル席に同席して座ることに。

あ、ちなみに、私は“王蝶”の格好。

夜だし、ソウ君とは大体この姿で会うから
私にとっては正装みたいなもん。