一期一会。−1−

いつまでもこんな日々が続くなんて
思ってない。

…でも、それでも…、

今バレて全てが終わるなんて…、



ー…そんなの、嫌だ、絶対むり!



思考回路がグルグルし始めたとき、
イケメンは私に向けて、不敵に微笑んで
告げた。

まるで、〈安心して〉とでも言うように。

「今すぐ助けてあげる」

「は!?んだと?!」

その姿は、王子さながらで。

…なんか、イケメンがキラキラなセリフをぶつけてくるんですが!

世の女の子には好評だろうが、生憎私は
少女漫画を読まないんで効果なし!!

誰が堕ちるか、ばーか!

助けてほしいけど、相手を変えたほうが 
良いと思いまーす!

このままだと、どっちにしろBADEND確定
だからね。

私の首元のナイフを揺るがさずに、
イケメンと距離を置く男。

その際、ほんの少しだけ首の皮膚にナイフ
の刃がかすり、血がうっすら浮かぶ。

…あ、傷ができた。

(一応)乙女である私に傷をつけるとか
なんて最低なの!

もし痕でも残ったらぶっ殺すよ!?

「チッ」

私は痛くもかゆくもないけど、イケメンは
悔しげに舌打ちをしている。

「その子を傷つけるな!」

「はぁ?てめぇが近づかねぇなら
 そうしてやるよ!」