それから日が経って、私はめずらしく
制服を着て学校へ向かっていた。

夜ではなく朝、外を出歩くなんてのも、
久々のこと。

…別に、行きたくて行くわけじゃないん
ですけど。

かつてないほど、憂鬱な気持ちで
登校していた。

それもこれも、全てはソウ君のせい。

朝6時に何故か、ソウ君に電話で叩き
起こされたのだ。

モーニングコールなんて、頼んでもない
のに。

「今日は学校へ行け!」

開口一番にそれ?

常識的にないわ。  

『…おはようが先でしょ』

…学校に行け?

面倒なことこの上ない。

突然の命令に寝起きの私は、イライラ
しつつ正論を突き返していた。

「うるさいぞ!」

眠すぎて頭が働いていない私に、
ソウ君は喝をいれてくる。

「最近不登校なんだろ!学校行け!」

なんとも暑苦しい、耳をふさぎたい。

私に説教なんて意味ないと思うよ。

なんだっけ、馬耳東風ってやつ?