一期一会。−1−

「ありがとうっ!」

「…ありがとう」

二人は、しっかりと頷いてくれた。
  
私も、応えるように頷き返した。

…ま、こんなところかな。

シリアス&ムービングな話し合いが終わり
賑わいが戻る。

「彩羽、モンブランいる?」

『ん!いる!』

各々ケーキを頼み、恒例のお茶会が
スタート。

私はチーズケーキに挑戦していた。

チョコレートケーキはまた今度。

「あーん」

由宇に、一口大のモンブランを差し出される。

それも、大きな栗がのってるヤツ!

え、貰っていいの?いいの!?

ケーキに目がない私は、パクっと無意識に
食べていた。

『…うま』

わーい、幸せ。

「…お前、マジで食べるのかよ」

モグモグ頬張っていたら、気のせいか
顔が赤い由宇。

今更返せって!?

食べていいって言ったの由宇でしょ?!

理不尽、と怒る私に、由宇は天井を仰いで
「馬鹿」と呟く。