一期一会。−1−

喧嘩が始まりそうな二人に大きく溜息を
ついて、『うるさい!』と一言口にする。

ごめん、ソウ君。

今だけ、“王蝶”でいさせてね。

どうして、この人達はいがみ合うのか。

訳がわからないけど、言わせてもらおう。

『みっともない喧嘩はやめなよ!

 嫌い合ってるとか嘘取り消して
 さっさと和解しろ!』

喧嘩両成敗。

「「なっ!」」

図星をドストレートに突き刺す私の喝に
目を点にした二人。

由宇は、「やるじゃねぇか」と笑って、
亮さんは青天の霹靂に固まっていた。

本当、巻き込んでおいてふざけるな! 

これで、仲直りどころか、破綻したら
殺すからね!

『私のこと、傷つけておいて、
 まだ喧嘩続けるなら、
 “日下壮太”が黙ってないから』

ソウ君のネームバリューは素晴らしい。

使い勝手が良すぎるよね!

次、同じこと繰り返したらわかってるよね?

目を三角にして脅した。

氷室さんは顔を青くして、来宮さんは、
完全に引いていた。