起きたら、家に帰っていて驚いた。

…え、なにこれ、どういうこと?
 
状況が、よく飲み込めない。

「おはよう」

『…おはよう、ソウ君』

え、どうしてソウ君がここに?

確か、最後、由宇といたはずじゃ?

ガバッと起き上がると、ソウ君がベッドの
端に座った。

…ん?何か、機嫌悪い?

珍しく、むくれてるように見えるソウ君。

「…彩羽、お前…3校に狙われるん
 だって?」

『…ぇっ』

いきなりの核心突きに固まる。 

3校=四天王のことだろう。

…そ、それは。

答えるのに躊躇っていたが、事情は全て
知られているらしく観念した。

「葵、相当落ち込んでたぞ。
 それと、来宮時雨は制裁しといた」

『…ん??』

ちょ、せ、制裁っ!?

氷室さんより、そっちが気になりすぎた。

何したのっ、ねぇ!?

…というか、何で氷室さんが落ち込む
わけ?

彼女とラブラブなんでしょ?