一期一会。−1−

別に、誰に会いたかろうが構わない。

だけど…っ、相談もなしに勝手に決める
なよ!

…ずっと、一緒にいられるって、
信じていたのに。

ー『ふざけんなっ!』

ー「…っ、ふざけてない!」

怒鳴る俺に、葵は負けないくらい
睨みつけて叫んだ。

…何で、お前が怒ってるんだよ!

ー「…言えるわけ、ないだろ…。

  二人のこと傷つけるって、
  分かってたから…。

  でも…っ、俺は、離れてても
  ずっと…『うるせぇよ!』」

続きは、言わせなかった。

言い訳なんて、聞きたくもない。

ー『俺らより、大切なモノって
  何なんだよ…っ!

  そんなん、信じられねぇんだよ!

  証明してみせろよ…っ!』

燃えるような怒りで、言葉が走った。

こんなこと言っても、きっと頑固な葵は
考えを覆さないことはわかっていた
はずなのに。

責めることで、どうにか、自分の苦しみを
減らしたかった。