一期一会。−1−

葵は、抵抗もせずに、ただ俺を真っ直ぐに
見つめるだけだった。

ー「…な、んで…っ、葵、どうしてっ?」

愛は、目から大粒の涙を溢して、
悲痛な声で言う。

そしたら、葵は苦しげに顔を歪めて、
「…愛、ごめん」と謝る。

愛は、ますます沢山の涙を零した。

ー「酷いよっ、私達幼なじみでしょ…?

  置いてかないで…っ」

なぁ、葵。

お前、俺や愛を傷つけてまで何がしたい
んだよ。

一緒に過ごしてて、一度だって青火高校に
行きたいなんて言ったことなかったくせに。

葵は、あくまで冷静に、冷酷に告げた。

ー「…俺は、どうしても会いたい人が
  いる。

  青火高校に行って、その人を探し
  たいんだ」

…会いたい人?

ー『…は?』

自分でも、驚くくらい低い声が出た。

最近、様子が変だったのは、それが理由?

何だよ、それ…。

自分の都合で、俺達を傷つけても
言いって思ったのかよ。