…なんでだろ、安心できない。
逃げられたはずなのに、嫌な予感は
消えてくれなかった。
むしろ、彼と離れるだけ強まっていく。
…どうか、気のせいでありますように。
直ぐに前を向けた私は、彼がクスリと
含み笑いをしたことに気付かなかった。
「またね、“王蝶”」
彼が、そう呟いたことにも。
これが、全ての始まりであったこと
にも…ー
タタッとしばらく走っていたら、見知らぬ
大通りに出た。
…って、そういえば、路地から離れちゃったけど、大丈夫かな?!
今更、ソウ君の言葉を思い出して足を
止める。
も、もしかしなくても、私…迷子?
ソウ君の言葉にふくれていた私を
殴りたい。
言葉通り、迷子になってるよ?!
もう一度電話したほうがいいよね!?
そう思ったとき、タイミング良く隣に
車が止まった。
そして、窓が開き、ソウ君が現れる。
逃げられたはずなのに、嫌な予感は
消えてくれなかった。
むしろ、彼と離れるだけ強まっていく。
…どうか、気のせいでありますように。
直ぐに前を向けた私は、彼がクスリと
含み笑いをしたことに気付かなかった。
「またね、“王蝶”」
彼が、そう呟いたことにも。
これが、全ての始まりであったこと
にも…ー
タタッとしばらく走っていたら、見知らぬ
大通りに出た。
…って、そういえば、路地から離れちゃったけど、大丈夫かな?!
今更、ソウ君の言葉を思い出して足を
止める。
も、もしかしなくても、私…迷子?
ソウ君の言葉にふくれていた私を
殴りたい。
言葉通り、迷子になってるよ?!
もう一度電話したほうがいいよね!?
そう思ったとき、タイミング良く隣に
車が止まった。
そして、窓が開き、ソウ君が現れる。



