「…あ」
まるで、蝶でも逃したみたいにてのひらを
見つめて、その目を私の方へ向ける。
一瞬のことに、彼は目を見開いていた。
…これでも、“王蝶”ですから。
私は謎のイケメンから、逃げるように
夜の中を駆け出した。
追ってくるか、とヒヤヒヤしていたが、
その様子もなく、彼はこちらを振り返って
静かにその場に佇んでいた。
チラっと謎のイケメンがいる後ろに
目を流すが、その目は確実に私を
捉えている。
まるで、蝶でも逃したみたいにてのひらを
見つめて、その目を私の方へ向ける。
一瞬のことに、彼は目を見開いていた。
…これでも、“王蝶”ですから。
私は謎のイケメンから、逃げるように
夜の中を駆け出した。
追ってくるか、とヒヤヒヤしていたが、
その様子もなく、彼はこちらを振り返って
静かにその場に佇んでいた。
チラっと謎のイケメンがいる後ろに
目を流すが、その目は確実に私を
捉えている。



