一期一会。−1−

「これから、攻めるから…覚悟しとけよ」

『っ!?』

絶対笑わなさそうなイメージだったのに。

いとも簡単に、その予想を覆してくる。

甘く、痺れるような口調に、一気に体温が
上昇すり。

せ、せめるってどういうこと?

喧嘩上等ってことですか?!

(恋愛初心者のヒロインには上級者向けの
 口説き文句だった)

どういうことか分かってないのに、
顔が勝手に赤くなっていくから、
あら不思議。

超常現象だ!

ボッとバーナーで炙られたみたいに、
赤面する私を見て、どこか愉快そうに
コーヒーに口をつける白鷺さん。

「…彩羽ちゃん、こんな奴の話なんて
 スルーしていいからね」

「そうだよ!からかってるだけ
 なんだから!」

『えっ、あ…はぁ』

ぼけっとしてる私に、氷室さんと桃李さんは切羽詰まった様子で説き伏せてきた。

それに、よくわからないまま、頷いた。