一期一会。−1−

「かわいすぎる!」

桃李さんは、両手で頬を押さえて
キャーキャー言っている。

女子か!かわいいな!

一生、私にはできないくらいのかわいい
動作だった。

「ふぅん、かわいーとこあんじゃん」

白鷺さんは、読み取りにくい無表情で
そんなことを言ってくる。

か、かわいい?どこが?

この人達、さっきから何を見て物を
言ってるんだろうか?

私が理解できる日本語で話してもらいたい。

困り果てていたら、皆はタイミングを
合わせたかのごとく、溜息を吐いて、
首を横に振る。

シンクロニシティ!

まるで、救いようのない馬鹿を見るかの
ような目をしていた。

「これだから、無自覚は…」

と、白鷺さんがボソリと呟いていた。

なんて?

「いいからケーキ食べなよ、ね?」

誤魔化すように勧めてくる桃李さん。

謎に包まれながらも、私は無心でケーキを
食べる。

その様子を皆がじっくり観察。

何とも、カオスな空間だったと某Rさんは
後日語る。