鞄に荷物を詰め込んで、チャックを閉めて
完了。
帰るか、と教室を出ようとしたら、
頼人に「彩羽」と呼び止められた。
ぉわっ!…び、びっくりしたぁ!
急なことに驚いて、上半身だけ頼人の方を
向いたら、頼人が笑顔で立っていた。
「バイバイ、また明日」
『…あ、うん、また明日』
なんだ、それだけ?
慣れない挨拶にまごついてしまうコミュ障なのです。
引き止められてドキドキしたよ。
そんな私に頼人は、ヒラヒラと手を振る。
振り返したら良いんだろうか?
小さくヒラッと手を振り返して、
今度こそ教室から出た。
挨拶だけで済んだことにホッとした。
また氷室さんみたいに、見透かされてんのかと思っちゃった。
そんなわけないよね。
だって、白樺君は一般の人だもん。
靴を履き替えて、帰路を辿る。
完了。
帰るか、と教室を出ようとしたら、
頼人に「彩羽」と呼び止められた。
ぉわっ!…び、びっくりしたぁ!
急なことに驚いて、上半身だけ頼人の方を
向いたら、頼人が笑顔で立っていた。
「バイバイ、また明日」
『…あ、うん、また明日』
なんだ、それだけ?
慣れない挨拶にまごついてしまうコミュ障なのです。
引き止められてドキドキしたよ。
そんな私に頼人は、ヒラヒラと手を振る。
振り返したら良いんだろうか?
小さくヒラッと手を振り返して、
今度こそ教室から出た。
挨拶だけで済んだことにホッとした。
また氷室さんみたいに、見透かされてんのかと思っちゃった。
そんなわけないよね。
だって、白樺君は一般の人だもん。
靴を履き替えて、帰路を辿る。



