一期一会。−1−

声を震わせて言った私に、謎のイケメンは
「そう」と納得したようにうなずいて、
次の瞬間驚くべきことを口にした。

「嘘だね」

『えっ!』

キッパリと断言されて声を失った。

確信に満ちたの声に、凍りついてしまう
私はやっぱり演技が下手くそで。

な、何故わかった!

「…君、気配がしなかったし。

 正直、最初から怪しいんだよね」

冷ややかな声と口調が恐ろしい。

「君は…何者?」