一期一会。−1−

「いってて…」

腰を打ったらしいイケメンさんが、
苦痛の声を漏らす。

『はっ!ごめんなさいっ!

 大丈夫ですか?!』

密着状態から、離れてイケメンさんを
見た。

イケメンさんは、上から突然地味子が
降ってわいた挙句の果てに、押し倒されたというのにあまり動じてない様子。

「んー、俺は平気。

 アンタは?」

なんて冷静沈着な人なんだ。

『わ、私はかすり傷程度で!』

落ち着けコミュ障、声が大きいぞ。

「…どこがかすり傷だって?」

『へっ?』

イケメンさんは、私の膝を指差し、
呆れ顔。

地面に倒れたときに擦ったらしい。

私の膝は、悲惨なまでに血で塗れて
いました。

…こ、これは、かすり傷……ではないね。

「あー、ごめん。

 守りきれなかった」

すっと私から身を離して、立ち上がった
イケメンさんは申し訳無さそうに、
私を見下ろす。