私には、やっぱり、お兄ちゃんしか
いなかったんだよ…。
今までは、そのことをなんとも思わなかった。
…思わないように、していた。
口に出したことで、急に寂しさや虚しさが
わいてきて。
ー「二度と近付くな」
こんなときに、あの言葉を思い出すから。
じわっと、視界が歪み、咄嗟に腕で
顔を隠す。
私は、お兄ちゃんにも見捨てられた
ダメ人間なんだ。
…どうして、知らない人の前で、
取り乱しているのか分からなかった。
…でも、何でかこの人といると、安心
する。
…私は、あの日からずっと、私のことを
大切に想ってくれる人が、一人でも
そばに欲しかった。
ー「…泣くな、泣いたらもっと
キツくなる。
強くいろ、お前自身のために」
ソウ君は、そう言って、力強く私の頭を
撫でた。
わしゃわしゃと髪を乱されて、その力強さに俯く。
いなかったんだよ…。
今までは、そのことをなんとも思わなかった。
…思わないように、していた。
口に出したことで、急に寂しさや虚しさが
わいてきて。
ー「二度と近付くな」
こんなときに、あの言葉を思い出すから。
じわっと、視界が歪み、咄嗟に腕で
顔を隠す。
私は、お兄ちゃんにも見捨てられた
ダメ人間なんだ。
…どうして、知らない人の前で、
取り乱しているのか分からなかった。
…でも、何でかこの人といると、安心
する。
…私は、あの日からずっと、私のことを
大切に想ってくれる人が、一人でも
そばに欲しかった。
ー「…泣くな、泣いたらもっと
キツくなる。
強くいろ、お前自身のために」
ソウ君は、そう言って、力強く私の頭を
撫でた。
わしゃわしゃと髪を乱されて、その力強さに俯く。



