一期一会。−1−

だからね。

『もっちろん!』

彩羽ちゃんは、どんなことがあっても
僕の友達なの。

彩羽ちゃんは、小さく笑って、
「ありがとうございます」と言った。

その後、ボイスチェンジャーを付け直した
彩羽ちゃんこと王蝶と話を交わす。

「今日は、男の子なの?」

王蝶では、ラフな喋り方らしく、
何だか新鮮だ。

『うんっ!似合ってる?』

「…似合ってるけど、凄く変わるね」

彩羽ちゃん程はないよ、と心の中で
思った。

「詐欺だよね」

『葵、黙れ』

この前は女の格好だったけど、今日は
気分的に男。

男用のヴィックに、かっこよさ重視で
選んだ服装を王蝶は、心底感心してた。

しげしげと、僕を見てくるから少し照れる。

夜が更けていく中、僕は王蝶に一つだけ
聞いた。

…どうしても、気になることがあって。