ポツリ、とそう呟けば、王蝶の手が止まり
葵を離した。
王蝶は、フードを被ったまま、読めない
表情で語る。
「…僕は、正体を隠して活動している。
だから、本当はバラしたらいけない」
棘のある口調は、おそらく口が軽い葵に
向けられている。
僕!?
正体を隠すために性別まで変えてるの?!
でも、その声…両生類?
……いや、ボイスチェンジャーか。
結構重そうな事情をもつ王蝶…もとい、
彩羽ちゃんは仕方ない、と言いたげに
溜息を吐いて。
フードの中をゴソゴソと探ると、
カチッと何かのスイッチを押す。
ん?何の音?
「桃李さん、私は…奥薗彩羽は、
王蝶です」
昼間とは違い、はっきりとした言い方で
告げられた。
葵を離した。
王蝶は、フードを被ったまま、読めない
表情で語る。
「…僕は、正体を隠して活動している。
だから、本当はバラしたらいけない」
棘のある口調は、おそらく口が軽い葵に
向けられている。
僕!?
正体を隠すために性別まで変えてるの?!
でも、その声…両生類?
……いや、ボイスチェンジャーか。
結構重そうな事情をもつ王蝶…もとい、
彩羽ちゃんは仕方ない、と言いたげに
溜息を吐いて。
フードの中をゴソゴソと探ると、
カチッと何かのスイッチを押す。
ん?何の音?
「桃李さん、私は…奥薗彩羽は、
王蝶です」
昼間とは違い、はっきりとした言い方で
告げられた。



