一期一会。−1−

ええええ!?

黙るということは、無言の肯定ってこと?

いや、意味分かんないよ!

王蝶がっ、化け物がっ、彩羽ちゃん?!

嘘だぁあ!!

そして、王蝶は、腰を浮かし、静かに
その手を葵の方へ伸ばして、

「うっ!」

ガッと葵の首を掴んだ。

『ぇっ』

いきなりのことに目を見開く。

王蝶は、ゴゴゴッと背景に火花を散らして
葵を締めている。

なんて手荒なっ!!

「…本当に、口が軽いこと。

 一遍、地獄見てみる?

 案内してやろうか」

まるで、地獄から這い上がってきた
閻魔大王みたいだ。

首を掴む手には相当力が入っているらしく、最初は余裕だった葵も段々危険を
感じて抵抗し始めたが、解けない。

そんなに怒っているってことは、つまり。

『本当に、彩羽ちゃん、なの?』