一期一会。−1−

どうやら、初対面ではないらしい。

「きも、ストーカーじゃん。

 アンタ暇人なの?帰れよ」

王蝶は辛辣にも、一切の慈悲がない言葉を吐く。

慈悲どころか、だいぶ悲惨で辛辣だ。

いくらなんでも言葉が過ぎるのでは??

「ひどいな、てか葵って呼んでよ。

 それか“凍華”」

「ダルい」

ん?なんか、普通に会話してない?

若干コントみたいだけど。

葵がニコニコしながら、王蝶に近付いていくのを止めることもできず、固まってい
た。

足元を邪魔する男達を、軽々と蹴散らし
歩いていく奴は、さしずめ悪魔だろう。

あっという間に、
王蝶の直ぐ側まで行ってしまった。

…葵、お前一体…、何を知っているんだ?

迷惑そうに、葵をあしらう王蝶は、その
後ろにいる僕を目に入れる。

うっ、は、迫力が…。

目に見えないオーラが…、怖い。