一期一会。−1−

藍色に見えるパーカーを夜風で揺らし、顔がフードで隠された姿を見て、恐怖すら覚える。

アイツが全部倒したの?!

同じ人間とは思えないほどの強さに、
圧倒された。

数人どころではない男達を、一人でここまでやるとは。

葵よりヤバい奴なんじゃ…!

普通にソイツを見て感心している葵の
メンタルはやっぱりどうかしてる。

今すぐに逃げ出したい。

葵と僕でも殺られそうじゃん!

見つかったらどうすんだよ、と葵を
見上げると、葵は、僕の視線に気付いて
なぜかニッコリ笑った。

おい、今笑うところじゃー…

「やっほー、おつかれ!“王蝶”!」

マジでこいつ命知らずだ!

『…お前何いって…って、き、“王蝶”!?』

葵のフランクすぎる口調に気絶しそうに
なった。