一期一会。−1−

…っ!

『お、おいしい!』

まさに、革命とも言える。

決して、大げさなことではないのだ。

ぱぁっと、フードの下の表情が明るく
なったのがわかる。

おいしさに頬が緩んだ。

あ、だめだこれ、今顔見られたら
間違いなくみっともない顔してる!

ブスがさらにブスになってるかもしれない。

甘いんだけど、くどくなくて、
最高においしい。

お、おいしすぎる!

感動しすぎて、語彙力が低下しそう。

言葉がでてこないくらいにおいしい。

今まで食べたケーキの中で一番かも!

…ん?

でも、なんかこの味知っているような…?

このカフェを訪れるのは、恐らく
初めてのはずなのに既視感を覚えるのは
なぜ…?

「ふはっ、美味しかったなら嬉しいよ。

 壮太さんもここのケーキよく食べる
 から、もしかしら、買ってもらって
 るかもね」

亮さん、なぜ私相手になら《嬉しいよ》
って言えるんだ。