一期一会。−1−

迷う、けど。

葛藤すること5分弱。

氷室さんが、冷ややかな表情で亮さんを
見つめ、亮さんは蛇に睨まれた蛙の如く
石化してるブリザードで氷点下の中。

私は今までにないほど、楽しみな気持ちで
顔をあげる。

『チョコレートケーキ、下さい』

「…え、何そのチョイス…かわいすぎ」

「天使かよ」

パタパタと足を軽くふりながら、注文する
私に、喧嘩中?に見えた二人は途端に
顔を見合わせて何か言っている。

…?チョコレートケーキ駄目なのかな?

はっ!

ま、まさか、チョコレートケーキは
お子様限定だったり?!

だったら今すぐに撤回してチーズケーキを
…と、思い立ちかけた私。

「すぐ持ってくるわ!

 葵は何がいい?」

…あっぶな、普通に誤解だった。

「勿論ショートケーキ」

「おっけー」