一期一会。−1−

…挨拶くらいはしといたほうがいいよね。

『…中3の奥薗彩羽です。

 よろしくおねがいします』

ペコリと頭を下げる私に、店員さんは
目を輝かせて話しかけてくる。

「君中学生なの?どこ中?彼氏いる?」

マシンガントークに、思わず引く。

グイグイと押され、戸惑いを隠せない。

な、な…何この人、さっきと反応が
違くない?

しかも、中学校名とか彼氏とか、個人情報
でしょうが!

教えるわけないし、しょっぴくぞ!

とはいえ、昼間の姿では無理だから
心の中でしか叫べないけどね!