運命の人が来てくれた。
ううん。ずっと傍に居てくれた。
「ずっと傍にいてくれてありがとう」
「俺のお姫様だからな。それくらいお安い御用だ」
額にキスされて、今更ながらベッドに押し倒されて身動きが取れないことに気付く。
どうやら私の考えを見抜いたのか、アーモスは勝ち誇った笑みを浮かべた。
「可愛い顔、もっと見せて」
首筋についばむように口づけられ、乱れる息をはいて熱を逃がすことしかできない。
そうしてまたやってきた唇の温もりは先ほどよりも、強くて絡み合う。
求めていた人の温もりと、傍に居てくれた人の想いが溶け合っては染み込んでいく。
息が乱れるほどの激しい強引なキスに、もう体はいうことを聞いてくれなくなった。



