最強さんは魔術少女を溺愛したい。③ ~恋バトル本格開始の合図は生徒会加入~

「あぁ、これ?栞は別に気にしなくていいんだよ。」

 き、気にしなくていいって……き、気にしますよっ!?

 ど、どうして壁ドンなんてしてるんですかっ……!?

 天さんはきっと面白がっているんだろうけど、私はむーっと膨れる。

 これじゃあ仕事できないし、ここから動くこともままならない。

 どうしようか、と悩んでいたその時、天さんの呻く声が目の前から聞こえた。

「……っ、痛いなぁ~……。」

「会長?やり過ぎですよ?」

 そう言って天さんに魔術をかけている創さんが、私の視界に映った。

 天さんは創さんにどんな魔術をかけられたのかは分からないけど、凄く痛がっている。

 それでも、涼しい顔をしているのは天使族なんだからだろうか。

「栞さん、大丈夫ですか?」

「は、はい。大丈夫ですけど……。」

 創さんはそう尋ねながら、私のほうを向いてくれる。

 その表情は、心配と不安と焦りが混じっているような……よく分からない表情だった。

「何も魔術使うことじゃないでしょ?本当に君は容赦ないよね。」